なるたけ簡潔にまとめるつもりです。出来るかなぁ…
「選択的夫婦別姓における議論」について
どこの誰がそんなに騒いでるのかどうも腑に落ちないわぁ…と思ってたのだけど
さっきラジオを聴いていて少し理解できました。びぼうろくです。
選択的夫婦別姓とは
現在の日本の民法では
「結婚したら夫婦は夫か妻のどちらかの姓を選ぶ」事が定められていますが
それを変えてしまおうという動きがあります。
結婚によって姓が変わることにより社会生活上において不都合が生じるという理由から浮上した
夫婦が望む場合は結婚後も夫婦がそれぞれ結婚前の姓を名乗ることを認める制度です。
永田町でも賛否両論、自民党内でも推進派と慎重派の間で議論が活発化している。
今年の夏には最高裁がこの制度を合憲とするか違憲とするか判断することになります。
わたし個人は選択的夫婦別姓について慎重な意見を持ってます。
なんですが
それ以前に、そもそもわざわざ法制化するほどに夫婦別姓は世の中に切望されているのだろうか?
真相が知りたいと思っていたのですよね。
まずは
世間の意識調査がどこまで正しく反映されているのか残しておきます。
どのような視点で調査結果を捉えるかによって印象が変わる
上記の番組では選択的夫婦別姓の最新の調査結果として
「ほかの夫婦が同姓でも別姓でもかまわない」として
選択的夫婦別姓について「賛成」と答えた人が7割を超えていると報道してました。
ん?「ほかの夫婦が同姓でも別姓でもかまわない」って前置きは何なの?
よくよく確認するとこの賛成派7割の中には
じぶんは「夫婦同姓」を選ぶが他の夫婦は別姓でもかまわない
という回答をした層も含まれてるの。
じぶんは反対だけど「多様性」の時代なんだから他人は好きにすればいーんじゃない?
ってことらしい。
調査結果はこの層を「賛成」に含めているけれど、あなたはどう感じましたか?
わたしは多少のミスリードがあるんじゃないかと思いましたが。
この部分を賛成に含めるのかどうかは調査団体の裁量です。
調査結果を出す人間が選択的夫婦別姓に積極的なのか慎重なのか
その背景によって結果が大きく変わってしまうような質問の投げかけは避けるべきじゃない?
そもそもこのNHKが参考にした意識調査というのは
選択的夫婦別姓のロビー活動を続けている団体が行った調査なのですね。
NHKさんにはその辺を踏まえた報道をしてほしかった。
この団体がホームページで
全国では70.6%が選択制夫婦別姓に賛成
一方で
反対は14.4%という圧倒的な結果になりました!
ということで下のようなグラフをのっけてくれてるので引用します↓
■自分は夫婦別姓が選べるとよい。他の夫婦は同姓でも別姓でも構わない。
■自分は夫婦同姓がよい。他の夫婦は同姓でも別姓でも構わない。
■自分は夫婦同姓がよい。他の夫婦も同姓であるべきだ。
■その他、わからない
グラフで見るとますます
「7割が賛成している」と強調するのはムリがあると思えてくる。
むしろ実際は夫婦別姓自体には違和感を感じている層の方が多いのですね。
世の中の流れとしてそういう選択があったとしても反対はしませんがね…くらいに
国民はこの件に関してそこまで積極的に変えたいとまで思っていない
というのがこの調査でわかったことの収穫じゃないかと感じました。
なぜ法制化したいのか、本当の目的を知りたいものです
選択制夫婦別姓を進めたい人の不満は以下のようなものです↓
・どちらかの姓を選ぶことでどちらかの家名を存続することの妨げになっている。
・少子化の原因になる。
・姓を変えることでそれまでのアイデンティティを喪失する。
・社会生活上や身分証明における不利益がある。
どう思いますか?法制化する必要性ありますかね。
個人的には「家名を存続することの妨げになっている」については香ばしい匂いがプンプンするなぁと思いますが。
選択的夫婦別姓は戸籍制度とは相性が悪い制度なんだから
そもそも「家名を存続させたい」意思とは矛盾します。むしろ逆。
現在の戸籍制度では、結婚すると夫婦はそれぞれ所属していた戸籍から抜けてふたりで新しい戸籍を作ることになりますが
もし、選択制夫婦別姓を認めた場合、ひとつの戸籍にふたつの姓が生じてしまう。
一戸籍二氏となればファミリーネーム(氏)が消失することになり氏名はなくなる。
氏名の法的性格を失い完全なる個人名となります。
これは
別姓を選択していない家族にも適用され全国民が完全な個人名になることを意味します。
先祖代々の、○○家の、などの呼び方をすることも出来なくなる。
むしろ家族制度を解体させる方向に向かうと思うのが自然です。
職業上「旧姓を使いたい」人たち問題については民法を改正せずとも解決出来ます。
高市早苗氏が総務省時代、職業上は旧姓を使いたい人を救済するために
旧姓の通称使用を認める制度が拡大したことは合理的な解決策です。
今の戸籍制度を維持しながら選択制夫婦別姓を実現するのは不可能なのだから
わざわざ選択制夫婦別姓を声高々に訴える人の目的は何なのか…
日本は今こんなことに時間を割いている場合ではない
アクションを起こしている側、賛成派がなぜここまで法制化をすすめたいのか。
何なんですかね。
あえて混乱を生じさせたいの?って思うしか結論が出ません。
ちなみにこれは持論ですが…
「ひとりっ子の女性が夫の姓へ嫁ぐと女性側の家名が断絶してしまう」に関して
これは、仕方のないことだと思うのですよね。
結婚は夫婦が同じ家系に入ることに大きな意味があるので
男性がお婿さんになるのか
女性がお嫁さんになるのか
どちらかを選ぶ必要があります。そうでないと家系が混線します。
それが出来ないのならば結婚は成立しないのですから
「ご縁がなかった」という結果でしかありません。
そもそも結婚出来ないのです。
また、それが少子化の原因になるのいうのもムリがあると思われます。
結婚という家系同士の契約の結果、授かるのが子どもです。
○○家の子です。
それ以外の選択肢は「シングルマザーになる」しか存在しない。
シングルマザーであれば子どもは必然的に母親の家系に入ることになりますから
それはそれでまったく問題はないと思います。
結婚しておきながら夫婦が別の家系に所属することはありえないのです。
決して「ふたりだけの問題」ではないということです。
現実的な不利益に関しては「旧姓使用」の拡大で解決できることがほとんどですね。
司法の判断はどうなるのか
ラジオを最後まで聴いて理解できました。
そもそもこの議論が出てきたのは
平成26年の日本学術会議「ジェンダー分科会」の提言がきっかけなのだそう。
一定の思想をもったジェンダー学者たちが
男女共同参画の一環として「夫婦別姓」を推し進めているとのことです。
このような大きな流れがあったことは知らなかった。
だとしたら
最高裁の判決はこの流れに沿った結果が出るような気がします。
裁判官がどのような思想を持っているのかわかりませんが
ジェンダー法学の専門家が入っているのか
日弁連の影響が入っているのか
2015年の判決時とは違った結果が出る可能性があると思っていた方が良さそう。
とにかくね
この議論の発端が日本学術会議であったことで納得です。
ほんとうにムダなことに時間とお金を費やす国だなと思います。
選択的夫婦別姓がこれからどうひとり歩きしてゆくのか静観したいですね。
成るように成るしかない。なすがまま。きゅうりがぱぱ。
\ 最後までお読みいただきありがとうございました/